昨年の自分も書いてましたんで(以下リンク),今年の自分も今年やったこと,成し遂げたことを書こうと思います(僕の好きな食べ物の一つはイカリング).
- 言語処理学会2020に参加した
- COLING2020に参加した
- IVRC2020で企画がSEED STAGEまで進んだ
- Processing関係の活動をした
- NAISTに合格した
- ブログ執筆した
- おわりに
言語処理学会2020に参加した
言語処理学会2020に参加し,一件のポスター発表を行いました.
訂正難易度を考慮した文法誤り訂正のための性能評価尺度
○五藤巧 (甲南大), 永田亮 (甲南大/理研), 三田雅人, 塙一晃 (理研)
文法誤り訂正というタスクにおける評価尺度を提案した論文です.このタスクで扱われる誤りには様々な難易度のものが混在しているにもかかわらず,従来の評価尺度ではそれらを一律に扱っていることを問題として提起し,難易度を考慮して性能評価を行う方法を提案しています.
あいにくオンラインでの開催となりましたが,オンラインでもたくさんの方に訪問いただいて,質問をしていただきました.学会の場で発表するのはこれが初めての経験となりました.
COLING2020に参加した
言語処理関係のメジャーな国際会議の一つであるCOLING2020に参加し,一件のポスター発表を行いました.初めての国際会議への参加&発表となりました.
Takumi Gotou, Ryo Nagata, Masato Mita and Kazuaki Hanawa Taking the Correction Difficulty into Account in Grammatical Error Correction Evaluation
内容は言語処理学会2020と同じようなものですが,評価の際に起こる ある問題を解決するための方法を追記し,考察を深めたような形になります.発表は当然英語で,スピーキングとリスニングが問われるのでやはり大変でした.一方で,特に日本人が興味を持つテーマだったこともあり,日本語でやり取りすることも多かったので助かりました.(助かりました,じゃないんだぞ,英語力を鍛えろ)
どのような準備をしたかについて少し書きます.基本的に,あらゆる発表機会について原稿は作らない主義ですが,今回ばかりは一応原稿は作りました.試しにグーグル翻訳の音声入力に向かって原稿を読み上げると半分くらい全然違う単語に認識されたので,正しく認識されるように発音の練習をしていました(この練習に意味があるかはよく分からない).ポスターについては,言語処理学会のポスターを英語に翻訳し,少し構造や文言を変えるようなことをしました.
また,今回の研究で非常にお世話になっているERRANTというツールがあるのですが,そのツールの作者(でありERRANTの論文の著者)の方とも顔を合わせることができました.これは非常に嬉しかったです.
本研究ではツールの公開もしています.
IVRC2020で企画がSEED STAGEまで進んだ
IVRCはVR技術を活用した様々な試みが集うコンテストです(今年度はコンテストではなくチャレンジだ,という声明が出ていますので,この説明は誤りかもしれません).IVRC2020では,投稿された企画が書類審査→SEED STAGE→LEAP STAGE(決勝)と進んでいきます.
弊学でも企画を投稿しており,見事に書類審査を突破,SEED STAGEへ進みました.僕は実装には一切関わっておらず,原案部分で若干のサーベイをした程度なので本当に関わっていないのですが(その証拠に,原稿ではLast Authorですし(Last Authorなんて言い回しあるのか?)),こうして成果が認められたことは嬉しいです.
Processing関係の活動をした
Processingという言語を使うと,四角や円などの図形をプログラムで描くことができます.これを利用して,アート作品を制作する営みが近年盛んになっています.Twitterでは「#つぶやきProcessing」や「#creativecoding」などのハッシュタグでたくさんの作品が公開されています.個人的にもいくつか作っていて,基本的にGitHubやTwitterで公開しています.本記事の執筆時点でStarが13もついているので,それなりに見られている気がします.
また,PCJ ZINEという有志で作る雑誌のようなものにも寄稿させていただきました.Processingがオアシス的存在であることを熱弁しています.このZINEの発行について,関係者の皆様に感謝申し上げます.
それから,Processing Advent Calender 2020の初日として記事を投稿しました.この記事内でも同じような振り返りをしています.
NAISTに合格した
NAISTに合格しました.(以下ポエム)この面接は2020年で一番緊張した.学会よりも.そりゃそうだ,学会でヘマしても人生は変わらないが,面接でヘマると人生変わるのでな.でも僕はなぜか受かるだろうという気持ちで臨んだ.それは今思えば,かつて高校入試で落ちた時と同じ気持ちだった.あの時はなぜ俺が落ちたのか分からなかった.でも今度は受かった.僕にとって初めての第一希望への合格という成果だった.
もっと長いポエムが書けそうなので,また別の機会に自分語りをすることにします.
これに関しては受験期を書いています.
ブログ執筆した
本ブログでは,今年は32本の記事を書きました.この記事を入れると33本です.大した内容は書いていませんが,Processing関係ではゲーム制作講座とか,機械学習・深層学習関係ではツールの紹介をメインで書いたように思います.最近徐々にアクセスも増えている(300アクセス/日くらいですけども)ので,ある程度の需要があるのかなーと思っています.来年も何かしら書いていきます.
おわりに
他にもいろいろあった気がしますが,大きな出来事はこんな感じでした.小さなところでは,ポケモンパンのシールホルダーを買えたこと,小学生の頃乗れた自転車が大学4年で乗れなくなっていたが再びちゃんと乗れるようになったこと,コロナをきっかけに育て始めたサボテンが順調に育っていること,Apple Watchが手に入ったこと,などいろいろありました.
来年も,何かしらの成果を上げられるよう,どこかに貢献できるよう,頑張りたいと思います.また来年,2021年振り返りで書くことがありますように...
良いお年を.